モノクロの音色よ鮮やかに響け
川畑は静かに語りながら、窓枠に手を置いて少し身を乗り出し、まるで景色を見ているかのようだった。
校舎の最上階である三階にある音楽室からは、グラウンドと背景に広がる景色が一望出来た。
私はここからの景色が大好きで、音楽の授業や合唱部で音楽室を使う時の小さな楽しみだった。
川畑も、同じ景色を見ていたのかもしれない。
私は隣にそっと寄り添って、川畑が想像の中で描いているだろう風景を一緒に見た。
校舎の最上階である三階にある音楽室からは、グラウンドと背景に広がる景色が一望出来た。
私はここからの景色が大好きで、音楽の授業や合唱部で音楽室を使う時の小さな楽しみだった。
川畑も、同じ景色を見ていたのかもしれない。
私は隣にそっと寄り添って、川畑が想像の中で描いているだろう風景を一緒に見た。