モノクロの音色よ鮮やかに響け
その疑問は、すぐに解明された。
これもまた、川畑の頭の中では脈絡ある質問だったのだ。

「ラジオで、駅前にショッピングモールが出来たと言っていた。あまり遠出でもないが、行かないか?」
「行きます!」

私が考える時間もなく即答したので、川畑は少し笑った。
「手を引いてもらわなければならないから、お前がそれでも良ければだが」
「もちろんです!」
川畑は笑って頷いた。

そうと決まれば行動が早い川畑は、早速タクシーを呼んだ。
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