モノクロの音色よ鮮やかに響け
私は本当に、なんてバカなんだろう。
見えない川畑には、色を選んで着る事が出来ないのに…。
川畑は笑っていたが、それはどこか自嘲気味な笑いだった。
「統一する色は何色でも良かったが、明るい色だと汚れても俺にはわからない。
カラフルな流行服など俺は着れないのだよ。
だから、黒い服が好きかという質問の答えは、特に好きでも嫌いでもない。
俺が俺らしく生きる為だ」
「…すみませんでした」
私は今すぐ消えてしまいたいような気持ちで、小さくなって言った。
川畑は舌打ちを何度かしたが、追って言った口調は穏やかだった。
「謝る事はない。お前はまだ経験値が浅いだけだ。
注意深くしていれば気付く事もある。
他に質問は?」
私は今度は慎重に少しの間考えたが、すぐには浮かばなかった。
というより、考えれば考える程、わからない事だらけのように思えた。
見えない川畑には、色を選んで着る事が出来ないのに…。
川畑は笑っていたが、それはどこか自嘲気味な笑いだった。
「統一する色は何色でも良かったが、明るい色だと汚れても俺にはわからない。
カラフルな流行服など俺は着れないのだよ。
だから、黒い服が好きかという質問の答えは、特に好きでも嫌いでもない。
俺が俺らしく生きる為だ」
「…すみませんでした」
私は今すぐ消えてしまいたいような気持ちで、小さくなって言った。
川畑は舌打ちを何度かしたが、追って言った口調は穏やかだった。
「謝る事はない。お前はまだ経験値が浅いだけだ。
注意深くしていれば気付く事もある。
他に質問は?」
私は今度は慎重に少しの間考えたが、すぐには浮かばなかった。
というより、考えれば考える程、わからない事だらけのように思えた。