モノクロの音色よ鮮やかに響け
「私が小さい頃から、祖母が寝たきりだったので、介護は身近でした」
「そうだったの」
大滝さんは、にこにこと笑顔を絶やさず頷いて、
私は仕事が来たら頑張ろう、と思った。
「早速なんだけどね、ちょうど明日からでも行って欲しい所があるの」
「えっ!?本当ですか?」
その場ですぐ仕事を紹介されるなんて思ってなかったから、それにも驚きだった。
「独り暮らしの、盲目の方のお宅なんだけどね、行ってた人が急に辞めちゃって、代わりにすぐ行けるような人がいなくて困ってたの。
目が見えないって言っても、自分で何でも出来る方だから、介護じゃなくて、掃除や洗濯が主なんだけどね」
大滝さんは、ゆっくりと立ち上がると、書類だらけの引き出しからファイルを取り出し、中の1ページを開いて私の方に向けてテーブル机に置いた。
「そうだったの」
大滝さんは、にこにこと笑顔を絶やさず頷いて、
私は仕事が来たら頑張ろう、と思った。
「早速なんだけどね、ちょうど明日からでも行って欲しい所があるの」
「えっ!?本当ですか?」
その場ですぐ仕事を紹介されるなんて思ってなかったから、それにも驚きだった。
「独り暮らしの、盲目の方のお宅なんだけどね、行ってた人が急に辞めちゃって、代わりにすぐ行けるような人がいなくて困ってたの。
目が見えないって言っても、自分で何でも出来る方だから、介護じゃなくて、掃除や洗濯が主なんだけどね」
大滝さんは、ゆっくりと立ち上がると、書類だらけの引き出しからファイルを取り出し、中の1ページを開いて私の方に向けてテーブル机に置いた。