モノクロの音色よ鮮やかに響け
川畑が居そうなところ…
私はハッとして、キッチンへ向かった。
強く振った頭がクラクラする。

キッチンの対面式の空間に川畑の姿はなかった。
でも、入り口の床に見えたのは…
赤黒い、液体…!?

「川畑さん!!」
駆け寄った私が見たのは、血だまりの中で倒れている川畑だった。

青白い顔の川畑の近くにはサングラス、足もとには、血まみれの果物ナイフが落ちていた。
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