君だけは離さない




何年も何年も探し続けていた少女が成長して大人の女性になって再び響の目の前に現れた。


彼女が目を開けた瞬間色素の薄い光り輝く瞳が現れて響は彼女が探し求めるいた少女が成長した姿なのだと分かった。


その時の気持ちは何とも言葉にする事が出来ない。難しいのだ。


だが嬉しかった。


想像以上に美しく成長した姿に感動した。


それと同時に自分の中にある醜い感情にも気が付いてしまった。


彼女を自分だけの物にしたいと思った。



一度気付いてしまった醜い感情。それがどんどん胸中に広がっていき――――


やがて、酷い言葉を口にしてしまっていた。


自分の言った事がどういう事なのか理解しているが、もう止まらなかった。


全ては彼女を一人占めしてもう二度と離したくない。その一心だった。



それが彼女をどれだけ傷付けてしまうか、考えもせずに………




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