タイトル未定
特に何も考えていなくて
ボーッと歩いてたら
いつの間にかたどり着いた家の前。
「ハァ・・・もう、着いちゃったか」
ガチャ
『なによっいつもいつも、私だって忙しいのっ』
『颯斗と千瀬を育てるのはお前の役目だろ!?』
今日も飛び交う両親の声。
心の中の声?
それは聞こえないよ。
だって両親は本当に思ったことを口にしている。
『しょうがないでしょっ!?颯斗も千瀬も全然可愛くなんかないっ面倒見ようと思う気持ちが起こらないのよっ』
『だからって、親のすべきことぐらいしてくれよっ』
颯斗は私の双子の弟。
颯斗も私と一緒で人の本心が聞こえる。
でも颯斗の場合は
〈その人に触ったら〉
触れなければ良い話だから、私よりはましだった。