モンスター学園 partⅠ



こんな数の針をよけられるはずがない。


あたしはめをギュッと瞑った瞬間、温かいものに包まれた。



と、同時にうっっといううめき声が聞こえた。




めをそっと開けると目の前には苦痛にゆがんだリオの顔があった。



「リオ!!」



「だ、いじょうぶか?」



「何言ってんのよ!リオが大丈夫じゃないじゃん!なんであたしなんか庇うのよ!?」



「守るって約束したからな、無事ならいい…うっ」



「リオ!!?」


リオは力なくドサッと地面に崩れ落ちた。






「あ~あ、邪魔しやがって。ま、こんだけ毒受けちゃあ死は確定だろうな。かわいそうに」


ガクは楽しそうにケラケラ笑っている。

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