モンスター学園 partⅠ
「……憎たらしい…」
「え…?」
微かだけど確かに聞こえた。
"憎たらしいって"
体は正直で足がガタガタと震えてしまった。
「身体、震えてるよ~。怖いんだね?…大丈夫だよ。今日は神姫の顔を見に来ただけだから」
そう言ってあたしの頬に手を添えた。
さっきから、神姫ってなんなの?
「あ、でも次は気をつけてね?もしかしたら君、殺されるかもしんないから(笑)」
「…っ!?」
殺される…?
あたしが?
「もう一つ、いいことを教えてあげるよ。」
「な…に…」
「君はね……人間じゃないんだよ」
「……え?」
何言ってんのこいつ。
あたしが…人間じゃ…ないって…。
「君は、モンスターでも人間でもない。汚らわしい存在…。」
ケタケタ笑う目の前の男に鳥肌が立った。
や……だ……。
助けて…。
誰か…助けて!!