モンスター学園 partⅠ
「あのっ」
「なぁに??」
「あたしの両親がその朝陽さんとレイラさんなら……今まであたしを育ててくれた、お父さんとお母さんは…何なんですか?」
一番気になっていたこと。
今の話からすると、お父さんとお母さんとは全く赤に他人。
じゃあ、なんであたしを育ててくれたのだろう…。
「あの人たちは、ただの人間よ。」
「人間…ですか」
「えぇ、子どもの出来ない夫婦でね。眠りから覚めたあなたをその夫婦に預けたの」
「なぜ…?」
「その方が、安全だったのよ。人間に育てられている方が人間に紛れやすくて、モンスターに狙われにくいから」
「…そうなんですか」
「でも、大きくなった今。あなたの力が目覚めかけて、神姫の気配が強くなってくるの。そうしたら、すぐにモンスターたちに見つかっちゃうからこっちに来てもらったのよ。」
そっか。
じゃあ、やっぱりお父さんとお母さんは…赤の他人…。
なんか、複雑な気持ちだな。