訳有彼氏
「よかったじゃねーか。それで。お前だって、傷つきたくねーんだろーし。」
「ちが!」
「何が違うんだよ?お前は自分が可愛い。壊れてしまいたくなどない。そうじゃねーとは言わせねー。ずっと、壊れたあこを見てきたお前は、あこの様になりたくねー。違うか?」
壊れたあこを見て?
違う。違う!
気づいたら、右手は孝太さんの左頬を殴っていた。
…あ。殺されるかも。
「あ、あこは・・・壊れてなんかない!…殴り返さないで下さいね?」
孝太さんは笑顔で私の頭を殴った。