訳有彼氏

 「びょーいん行ったから寝たの?」

 「おぅ。終わって直ぐにカラスとバトンタッチで家について直ぐ、俺と交代。」

 「なんで?」

 「鳴海が怖いから?」
 
 私を鳴海と言うのは空。鴉孤は誘(ゆう)って呼んでくれる。

 鳴海は私の苗字。鳴海 誘(なるみ ゆう)が私の名前。

 軽く空を殴り、階段を降り切った。

 
「ゆう。カラス。ご飯食べるでしょ?」

 フォークを持ったお姉が、リビングに入った私達に言った。

 「…いらな」

 「食う。聖子(さとこ)俺と、鳴海は食べる。」

 私の言葉を遮った空を睨むと、睨み返された。

 「食わねーとカラスが泣くぞ?」


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