愛する彼のピアス。

あの子とは、その後は廊下で顔をちょくちょく合わせる程度で学校は、
終わる毎日だった。

「あの先生さ、隣の受け持ちだよね?」と親友のちぐさに聞いた。

「由果どうして?、あの先生に好きなったの?」

「違うよー、ただ聞いてみただけ」

「でも、顔が赤いよー」

「違う、好きになどなってなあい」


「ちぐさ、怒るよー、あんな中年男は嫌いだよ」

「そうやって向きになる所が、逆に怪しいの」

とちぐさは私を辛かった。
< 6 / 56 >

この作品をシェア

pagetop