愛する彼のピアス。
あの子とは、その後は廊下で顔をちょくちょく合わせる程度で学校は、
終わる毎日だった。
「あの先生さ、隣の受け持ちだよね?」と親友のちぐさに聞いた。
「由果どうして?、あの先生に好きなったの?」
「違うよー、ただ聞いてみただけ」
「でも、顔が赤いよー」
「違う、好きになどなってなあい」
「ちぐさ、怒るよー、あんな中年男は嫌いだよ」
「そうやって向きになる所が、逆に怪しいの」
とちぐさは私を辛かった。