恋の短編集
さゆみは憤慨しながら本を取ろうとすると、横から手が出て来た、

「私が先です」手の相手の顔を見たら30代のわりとハンサムな男だった。

「それならどうーぞ」とふて腐れた様に男は言った。

いさぎよい男だな~と思った。

「すみません、じやーお礼にお茶でも」とさゆみは誘った。

「今日は、急ぎの用事があるので」

「そうですか」ちょっとがっかりした。
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