恋の短編集
6彼は行方不明

それから何度か年賀状のやり取りをしてて、

ばったり年賀状も来なくなったので、

以前自宅を隣の市に引っ越したと年賀状で聞いてたし

電話番号も乗ってたので

電話した。

「あのう岩間君の家でしょうか?」

「いいえ、違いますけど」と工務店の人は答えた。

「違うんですか?」

「はい、工務店ですよ」


喫茶店を経営してたと聞いてたがおかしいなあ・・・、


電話したら彼の家じゃなくなってた。
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