恋の短編集


「ねえ、聞いてる?」

私に聞いた。

「聞いてるよー」

自然とタメ口になってた私。

「喉が渇いたね、何か飲みに行こうか」と言った。



この、美術館には、いい感じの全身がガラス張りの喫茶店がある。


二人は向かいあって座った。


照れるー何を話せばいいのか分からないよー誰か助けてー、ドキドキする

だって私は生まれて

初めてのデートなのだ。








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