恋の短編集
「捨てるなんてしません」


私は嬉しいのに冗談を言う先輩に

ちょっとムカっとした。


「冗談、冗談をすぐ本気にするそこが君の言いところ」

「素直なんですよ、私」

「自分で言うなよ」先輩は笑った、その顔が眩しい。

「学校が寂しくなるう、先輩ー」と言いながら


私は、抱きついた、泣いた。


先輩は、私の行動にびっくりしながらもぎゅっと私を

抱きしめてくれた。

永遠にこのまま時が止まればいいのにと

私は思っていた。

でも先輩は、この学校を去っていった。

私は告白しないままに・・・。


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