あたしだけの王子様[完]
「えっまた?」
「今日はとても喉が乾くからなくなった。はい。よろしく」
といってまだ百五十円渡してきた。結局あたしは買いにいくはめになり、今は自販機。ついでにあたしのも買っちゃおう。
「おう久しぶり」
「おおー久しぶり」
またかっこよくなっちゃって。萩原と並ぶイケメンの優は中学が一緒だった。ちなみにあたしの元好きだった人だ。
「またイチゴミルクかったの?好きだね。そのレモンティーは誰の?」
「どこかのドSバカヤローの」
「パシリか。ドンマイ」
ニコッと笑ったその王子は相変わらずかっこいい。萩原のバカヤローとはちがってとても優しい。
「ねぇ久しぶりに今日どっか遊びにいかない?」
久しぶりだなぁ。あんとき遊ぼうってずっと誘ってOKもらったときすごくよろこんでたなぁ。久しぶりに遊びたいな。