あたしだけの王子様[完]
「もちろん「だめだ。」
えっ?なんでいまここに萩原が?しかもなんでかってにことわってんのよ。
「わるいがこいつは俺のもんだから。」
えっなんて?あたしがいつあなたのものになったのですか萩原くん。でもそういわれてなんかうれしい自分がいる。ほんとになんなんだ。
「ほらっいくぞ」
「ごめんね優。またこんど」
萩原はあたしの手を掴んで空き教室に連れてきた。
「なに?」
「なに?おまえ俺のこと好きなんじゃないの?」
は?あたしが萩原のことが好き?
でも今強く握られた手にすごいドキドキしてる。しかも俺のものっていわれてすごく嬉しかった。
あたしもしかして、萩原のことが好きなのかもしれない。いや、好きなんだ。いままでずっとわからないふりしてたけど、ほんとはきずいてたんだ。