あたしだけの王子様[完]
みんなはわたしが萩原のバカヤローとしゃべっているのを羨ましがる。それなら今すぐこの役目を変わってほしい。



でもわたしはいつもあいつのいいなりなのだ。



キーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーン



ガラガラガラガラ



「さっ授業を始めるぞー。」



でぶたがはいってきた。いまから数学だ。あいつは隣でわたしが借りてきた教科書を開いている。ちくしょー悔しい。



ボス



「いったぁ」




なんかとんできだぞ!


横をみると萩原のバカヤローが消しゴムを投げてきたらしい。本当になんなんだ。





キーンコーンカーンコーン



今は放課後。
那津は彼氏とデートらしく、走って帰っていった。わたしもはやくかえって秋君にあいにいかなければ。
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