あたしだけの王子様[完]




こいつの隣に歩いているとみんなの視線がとても痛い。それもまったくきにしていないのか萩原はすがすがしい顔で歩いてる。なれてるのかな。



しばらく歩くととてもおしゃれな喫茶店があった。どうやらここにはいるらしい。



「いらっしゃいませ~」



「なに頼む?」



「うーん。ティラミスにしよっかな」



「すみませーん。ティラミス一つとモンブラン一つ」




「かしこまりました」



こうやってまえでじっとみているとやっぱり綺麗な顔をしている。肌なんかわたしより断然きれいだ。萩原の切れ長のきれいな瞳に吸い込まれそうだ。まじまじみていると萩原もこってをみてきた。



ドキッ



ん???今はなんかへんな音がきこえたような。



ドキッドキッドキッ



どうしたわたしの心臓。なんでこんなドSで最悪やろうにドキドキしてんだよ。



「ティラミスとモンブランです」



おーいしーーーーい。やばいもうすごくおいしい。
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