あたしだけの王子様[完]
「俺以外いないだろ。まぁ、そのうちわかるよ。外もくらくなとしそろそろかえろうか」



みると外はすこしくらくなりはじめていた。




「あっ自分の分自分で払うよ」




「いいよ。おごってやる」



「いいよ。あたし今お金結構たまってるから」




「いいんだよ。奢らせろ」




ドキッ



まただ。いつもはパシッてくるくせになんで今日はこんなに優しいんだ。



「ありがとう。ごちそうさまでした。」



「どういたしまして。家にまで送ってくよ」




そういって萩原はわたしの手を握り、指をからめてきた。あたしの顔はもうタコ状態だ。



「はっ萩原?」




「戒。戒って呼べ、いよ」



えっどうしたんだ萩原?あたしもおかしいけど萩原あんたもっとおかしいよ?



「今日なんかへんだよ?どうしたの?」




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