桃色彼氏と帰り道



どんどん暗い方向へ
思考がいこうとしていた時、


お気に入りのアーティストの曲が
鳴った。



「あたしの携帯……」



画面を見るとそこには
いま会えたら最高に幸せであろう
人の名前だった。



ピッ



「あー俺。」



この言い方の通り、

電話の相手は……

あたしの彼氏で大学3年の

悠夜だった。



「………。」


あまりにも疲れていて
本当は凄く嬉しいはずなのに
何をはなしたらいいか分からない。


しばらく黙っていると
悠夜はあれ?とかいいながらあたしの
名前を呼んだ。



「桃歌?」



なんかもう
声だけで癒される……



「おい。聞ーてんのか?」




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