Tricksters
「げっ?
目障りはコッチの台詞だ」
デメキンの事務所を出たところで、まさかの三度目の遭遇。
「俺の台詞だ! 俺が働く会社で何やってんだ!
頼むから、俺の身辺ウロチョロするなよ! 目障りだったら目障りだ!」
言い合いを始めた俺たちに、城田部長は首を傾げて振り返る。
「俺は、ただDEMEKINに仕事できたんだよ!」
「仕事ぉ? んなもん、ヨシミと付き合ってるならしなくていいだろー嫌味か?」
タカシくんは、ずり落ちた眼鏡をかけ直すと
親の敵とばかりに、俺を睨み付けてきた。