Tricksters
タカシとのやり取りのせいで強ばってた顔の筋肉緩める。
無理矢理ニッコリと笑ってみた。
たまたま、地下鉄の駅ですれ違った女子高校生がニコリと笑い返してくれる。
「ん?」
気のせいか?
「そうです。
いいですよ。まず、笑顔。眉毛と眉毛の間に力を入れちゃダメです。
偉そうにすみません」
「偉そうなんてことはないんですけど、俺そんなに目つき悪かったすか?」
自分じゃそんなつもりない。
どちらかというと愛想がいい方でもないけど、誰彼かまわずガンつけてたつもりもない。