Tricksters
「そう……いいわよ」
内藤部長の了承を得て
キョトンとした二人の肩を押した。
「ほら、行くぞ」
キラビヤかな店内を出ると、ドッと疲れが押し寄せる。
「はぁーーーーー
マジでアリエナイ……」
あの女……いや男。
「淳一くん、大丈夫?」
「なんか、すっごい迫力ある人だったけど」
「ああ……ダメかも」
俺が、ガックリ肩を落とすと何が可笑しいのか二人はクスクス笑い出す。
「見ちゃいけないもの見ちゃったね? 眞子」
「うん、同窓会やったら絶対にネタにしよ。あのクールでカッコいい淳一がオカマ上司とお洒落カフェでランチしてるなんて」
「アハハ! 絶対に皆爆笑だよ~」