Tricksters
「嬉しい……」と言った李花の瞳から涙がこぼれた。
「誤解させて悪かったな。色々あってさ……、今は上手く説明できないけどいつかちゃんと説明するからな」
「うん……じゅんちゃん好きだよ」
「俺も」
その後は、雪崩れ込むように互いの隙間を埋めるように、
離れていた時間を取り戻すために
俺たちは互いを求めあった。
李花が俺を頼ってくれて嬉しかった。
こうしてまた俺を受け入れてくれて幸せだ。
他には、何も信じれるものが無くなってしまったから……