Tricksters
「してないって!
そんな事して、俺にどんなメリットがあるのか端的に百字以内で述べてごらん
淳一くん」
確かに、コイツに
メリットがあるとすれば
「李花は俺の女だ。テメーがいくら男前だからって、絶対譲らない」
「ハハハ、残念ながら
女に不自由したことなんてないんだよ。
両腕両脚で抱いても有り余るくらいに」
「じゃあ、何が目的なんだよ?」
所長の胸ぐら掴んだ腕に、力を込める。
「ふーん。
両腕両脚ね……
だからって女子×生に手出すことないような気がしますけど。
善太ろ……いえ、所長
いつか女に刺されて死ぬんじゃないかって心配です。
お給料もらえなくなったら困りますから~」
ユカリさんは、シレっとした態度でノートパソコンを開いた。
「ユカリ、今日も
酷い……」