【短編】あたしだけの王子様












後ろから陸の声が聞こえたケドあたしは振り返らずに走り続けた。







駅の外へ出るとあたしはようやく足を止める。





不思議とあまり息はあがっていない。




……夢中で走ってたからかな。







陸…怒ってるよね。




でもあんな人がいっぱいいる場所で…耳にキスなんかされたら……。






思い出してあたしは顔を熱くした。







途中で降りちゃったし次来る電車で学校に迎おう。









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