【短編】あたしだけの王子様









あたしには全く興味を示さない。




渉は……あたしの事好きなの?






ダメだって思うケド…つい疑ってしまう。











渉を横目でチラッと見ると長い前髪が風で揺れている。




前髪の隙間から見える渉の顔は……無表情。









泣きたくなってきた…。





あたしは肩を落としながらトボトボと歩く。













「おい」











突然渉に声をかけられあたしは目を見開いた。










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