【短編】あたしだけの王子様
「ふぁ…へる…(わ…たる……)////」
「…お前なんか嫌いだ」
そう言ってまた前を振り返り先を歩いていく渉の耳はスゴく赤い。
興味が無かったのもぶっきらぼうだったのも……愛情の裏返しだったの?
あたしはニヤける顔をそのままにして渉の近くへと走る。
「ふぁふぁる!!!(渉!!!)」
「…あ?」
「はたひっ…ふぁはるがふひはよ!!!////(あたしっ…渉が好きだよ!!!)」