【短編】あたしだけの王子様












「佐紀(さき)……?」













陸がそう言ってあたしの方を向いた……。














「り……く……」





「…ったく


遅ぇんだよ」













陸はそう話しあたしの方へと進んでくる。





周りの女の子達は何かを感じとったのか全員黙りこんだ。







陸はあたしの目の前まで来るとあたしの髪に優しく触れる。














「遅ぇ」





「ごっ…ゴメン////」











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