ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
わかってるのにどうしても、
放たれた意味深な言葉の
ひとつひとつが、頭から
離れなくて。
(無益? 怖がり?
何なのよそれ。
そんなわけ、ないじゃない)
あたしは、拓巳のことが
好きだから付き合ってるんだ。
もう子供じゃないし付き
合って時間も長いから、
女子高生の恋のような
ときめきはない。
だけどそれはそういう恋の
形であって、柚木クンが
言うようなこととは、
絶対に違う――。
「――どうしたんだよ?
仕事でなんかあったんじゃ
ないのか?
俺でよかったら聞くから話せよ」
_
放たれた意味深な言葉の
ひとつひとつが、頭から
離れなくて。
(無益? 怖がり?
何なのよそれ。
そんなわけ、ないじゃない)
あたしは、拓巳のことが
好きだから付き合ってるんだ。
もう子供じゃないし付き
合って時間も長いから、
女子高生の恋のような
ときめきはない。
だけどそれはそういう恋の
形であって、柚木クンが
言うようなこととは、
絶対に違う――。
「――どうしたんだよ?
仕事でなんかあったんじゃ
ないのか?
俺でよかったら聞くから話せよ」
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