ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
扉はちょうど真後ろになる
から、あたしにはその客の
姿を見ることはできない。
でも足音でなんとなくその
動きはわかり――
何の気無しに耳を傾けてると、
足音はなんとあたしのすぐ
右隣りで止まった。
気配を感じて顔を上げると
同時に、耳に飛び込んで
くる無機質な声。
「ジンリッキーね」
「―――――っ!?」
グラスを持ってた指先が、
完全に凍る。
なんで――どうして、彼が
ここに――…!?
「柚木クン――!?」
小さく叫んだあたしを
チラリと見て、柚木クンは
涼しい顔で椅子に座った。
それを見て、マスターが
『あれ、知り合い?』と
呑気に笑う。
_
から、あたしにはその客の
姿を見ることはできない。
でも足音でなんとなくその
動きはわかり――
何の気無しに耳を傾けてると、
足音はなんとあたしのすぐ
右隣りで止まった。
気配を感じて顔を上げると
同時に、耳に飛び込んで
くる無機質な声。
「ジンリッキーね」
「―――――っ!?」
グラスを持ってた指先が、
完全に凍る。
なんで――どうして、彼が
ここに――…!?
「柚木クン――!?」
小さく叫んだあたしを
チラリと見て、柚木クンは
涼しい顔で椅子に座った。
それを見て、マスターが
『あれ、知り合い?』と
呑気に笑う。
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