ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
「―――だったけど。

今となってはもう、里中さんが
罪を上塗りしてるんだよ」


「―――は―――…?」


罪を、上塗り?

本当にコイツは、何を
言って――…。


「お仕置きだって言ってる
のに、感じたりするから。

だからオレも、やめる気
なくなったんじゃないか」


「なっ………!?」


全身が火をつけられた
ように熱くなる。


恥ずかしさと怒りで、
視界がチカチカした。


かすかに震えてるのすら
自覚できるあたしを、柚木
クンは哀れむように見下ろして、


「満たされてないのに
満たされてるって言い訳
するのって、自分は幸せ
だって言い聞かそうとしてる
みたいで、虚しくない?

そういうの大嫌い
なんだよね、オレ」


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