ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
(何……? 何を言って……?)
「本当は少しも満足して
ないのに、平凡な現状に
安穏と浸かりたくて、幸せ
だって思い込もうとする。
そういう人間見てると、
とことん壊してやりたく
なってくるんだ」
どこか独り言のように話す
柚木クンの瞳の奥に、
不思議な色の光が見える。
暗く濁ってるようでいて、
なぜか目を引きつけて離さない。
そんな、不思議な輝き。
あたしはそれを見つめ
ながら、出口のない迷路に
連れ込まれたような錯覚に
陥ってた。
(どういうこと?
柚木クンは、あたしが
そんな人間だって言いたいの?
だから、“壊し”たいって……)
_
「本当は少しも満足して
ないのに、平凡な現状に
安穏と浸かりたくて、幸せ
だって思い込もうとする。
そういう人間見てると、
とことん壊してやりたく
なってくるんだ」
どこか独り言のように話す
柚木クンの瞳の奥に、
不思議な色の光が見える。
暗く濁ってるようでいて、
なぜか目を引きつけて離さない。
そんな、不思議な輝き。
あたしはそれを見つめ
ながら、出口のない迷路に
連れ込まれたような錯覚に
陥ってた。
(どういうこと?
柚木クンは、あたしが
そんな人間だって言いたいの?
だから、“壊し”たいって……)
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