ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
「……どんだけ感じてんの。

こんな感じやすい体初めて見た」


クスクスと笑い混じりに
囁く声ですら、もうあたしを
惑わす媚薬だった。


あたしは涙に潤んだ瞳で
柚木クンを見上げ、懇願する。


「そんなこと、言わないで……」


「でも実際そうだし。――ほら」


「ぁあんっ……」


キュッとつままれただけで、
驚くほど高い声が喉をついた。


「言ったろ。里中さんの
体は正直なんだって」


サラリと言ってのけた
声とは裏腹に、柚木クンの
手は素早く動く。


あたしの脇腹を撫でる
ようにかすめて腰におり、
足の付け根へ。

そしてそこから両足の
隙間に入り込み、一番
敏感な、その場所へ――…。


_
< 143 / 469 >

この作品をシェア

pagetop