ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
それに、昨日帰らなくて
とか会社とか――一連の
言葉から思い浮かぶのは、
何とも腹立たしい疑惑。
「……今の、誰なの?」
あたしは極力平静を装った
声で聞いてみた。
すると柚木クンはチラリと
こっちを見て、平然とした
顔で答える。
「ん? オレの同居人。
っていうか、飼い主かな」
「……………は?」
飼い主? 何、それ?
「毎朝起こすのがオレの
仕事なんだ。
だから、一緒にいない
日にはモーニングコール。
これ忘れると怒られるから」
「そっ、そんなことは
聞いてないわよっ」
装った平静はつかの間、
あっという間に上擦った
声をあげるあたし。
_
とか会社とか――一連の
言葉から思い浮かぶのは、
何とも腹立たしい疑惑。
「……今の、誰なの?」
あたしは極力平静を装った
声で聞いてみた。
すると柚木クンはチラリと
こっちを見て、平然とした
顔で答える。
「ん? オレの同居人。
っていうか、飼い主かな」
「……………は?」
飼い主? 何、それ?
「毎朝起こすのがオレの
仕事なんだ。
だから、一緒にいない
日にはモーニングコール。
これ忘れると怒られるから」
「そっ、そんなことは
聞いてないわよっ」
装った平静はつかの間、
あっという間に上擦った
声をあげるあたし。
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