ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
起こすのが日課だとか、
そんなことはどうでもいい。

あたしが聞いてるのは
そんなことじゃなくて――。


「“千晶”って、女の人
じゃないの?」


「そうだよ。30歳独身、
ネイルサロン経営者」


(30歳!? 
あたしよりも年上……)


「それって……恋人なん
じゃ……」


黒い疑惑を乗せた低い問い
かけにも、返ってきたのは
拍子抜けするほどあっけら
かんとした声だった。


「恋人ね。そうとも言うかな。
少なくとも向こうはそう
思ってるし。

オレにしてみれば、住むとこ
提供してもらってる代わりに
奉仕してる、って感覚だけどね」


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