ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
「なっ…………!?」


怒りがフツフツと体の奥
から沸き上がってくる。


けど何とかそれを押し
とどめて、最後の確認をした。


「今の電話……会社だとか
言ってたのは……?」


「ん? そりゃもちろん、
仕事でオフィスに泊まり
込みってことにしたんだよ。

まさか、別の女と寝てる
なんて言えるわけないじゃん」


「――――――!!」


バチーンと、特大の頬を
打つ音が、朝日の差し込む
室内に響き渡る。


彼の頬を打つのはこれが
二回目だけど、前回なんか
比じゃない大音量。


そして服さえ着てたら
ベッドに仁王立ちになりたい
気分で、あたしは叫んだ。


「――最っ低!!」


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