ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
風よけのためかコートの
襟を立て、目を細めて少し
怒ったような顔をしてる長身。


眼鏡は、かけてる。

口調を作る気は、もう
すっかり無いようだけど。


「ま、美咲のことだから
どうせヤケ酒飲んでる
だろうし、これくらいの
時間だとは思ってたけどね」


「―――――!」


状況はわからなくても、
言われたことは図星で
カチンときた。


ええ、どうせヤケ酒
あおってたわよ。

でもそれもこれも、全部
あなたのせいじゃない。


「どうしてここにいるのよっ。

ってゆーかなんであたしの
家がわかったの!?」


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