ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
金切り声で聞くと、歩いて
きてあたしの前に立った
柚木クンは、


「会社にいるうちに人事部で
調べといた。

住む家がなくなったから、
責任とってもらおうと思って」


「は―――…!?」


あたしは目が点になる。


何を言ってるのコイツは?
サッパリ意味がわからない。


ア然とするあたしに、柚木
クンはかすかに眉をひそめると、


「しらばっくれる気?

美咲がオレをひっぱたいたり
するからだろ」


そう言って、あたしが今朝
叩いた自分の左頬を指差す。


「これのせいで、家に帰れない。

ていうか結局流れで喧嘩に
なって、マジで追い出された」


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