ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
「だ、だってそれはっ……」


言ってみれば、一夜の過ち。


自暴自棄になってたあたしに
胸を貸してくれた男に、
ちょっとほだされて
しまっただけのことだ。

大人なんだから、時として
そんなことだってある。


だけどそれでも――あれは
あたしにとって、決して
軽いセックスじゃなかった。


それなのに――…。


(その相手だからこそ、
一緒になんかいれないん
じゃない……!)



―――傷ついてない、
わけがない。


失恋したあたしを受け止めて、
『泣けばいい』なんて、
優しく言ってくれた人が。

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