ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
「あたしを“千晶さん”と
一緒にしないで。

とにかく、無理よ」


料理ができたり朝起こして
くれるってだけで、隣に
男なんていらない。


ましてや柚木クンが言う
ように、その見返りの
“奉仕”として接される
なんて……。


(そんな関係……あたし
には……)



『出て行って』とキッパリ
告げて、離れなきゃいけない。


きっとそれが最善だと考えて、
あたしは軽く拳を握り、
柚木クンの顔を見ようとした。


だけど次の瞬間――全てを
バラバラに崩してしまう
熱いキスが、あたしの唇を奪う。


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