ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
キャリーバッグは三泊四日の
旅行がせいぜいのサイズだし、
それに、もう一つの荷物は――。
(ってゆーか、まさか
これって――?)
「ねぇ。そっちのは、ペット
ケージに見えるんだけど?」
指を指して尋ねたら、柚木
クンはこともなげに頷いて、
「そうだよ。……あぁ、
出してやらなきゃな」
そう言うとケージに歩み
寄り、中を開いて手を差し
入れた。
彼の腕に抱かれて出てきた
のは、純白の毛並みが
綺麗な、かわいい小型犬。
「マルチーズのファズって
いうんだ。メスだよ。
かわいいだろ?」
「かわいいだろ、って――…」
_
旅行がせいぜいのサイズだし、
それに、もう一つの荷物は――。
(ってゆーか、まさか
これって――?)
「ねぇ。そっちのは、ペット
ケージに見えるんだけど?」
指を指して尋ねたら、柚木
クンはこともなげに頷いて、
「そうだよ。……あぁ、
出してやらなきゃな」
そう言うとケージに歩み
寄り、中を開いて手を差し
入れた。
彼の腕に抱かれて出てきた
のは、純白の毛並みが
綺麗な、かわいい小型犬。
「マルチーズのファズって
いうんだ。メスだよ。
かわいいだろ?」
「かわいいだろ、って――…」
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