ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
それを聞くと、柚木クンは
げんなりした顔をして、


「わかってるって。
美咲、案外しつこいね?」


「あっ、あなたがどう
見ても真面目に聞いてない
からでしょっ!?」


「聞いてるよ。聞き過ぎて
耳にタコができた」


「……………っ!」


(あぁもうっ、いちいち
ムカつくっ!!)


朝晩だけとはいえ、こんな
男と同居なんて、本当に
うまくいくんだろうか。


……ううん、そんなことを
言ってる場合じゃないんだ。


何だかんだ言っても、
あたしは彼の上司なのよ。

これ以上、彼に振り
回されてちゃいけない。


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