ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
「だって、面白いじゃない。
結婚したくて焦ってる
人間の相手するの」


「面白い……?」


「ウン。笑える。

孤独感にさいなまれて、
世間体気にして。

いい大人がみっともなく
足掻いてて、ウケるよ」


「なっ………!」


あたしは思わず眉を吊りあげた。


上司としてもあるけど、
そんなこと抜きに、あたし
個人としてムカつく。

お客様を馬鹿にされたのと
同時に、自分自身も馬鹿に
されたような気がしたから。


「なんてこと言うのよ!?

そっ、そんなふざけた
気持ちで仕事してたの!?」


声を裏返しながら食って
かかると、柚木クンは
大ゲサに背筋を反らして、


「そうだよ。

けど別に怒られる言われは
ないと思うけど。

教えられたことはキッチリ
やってるだろ」


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