ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
「だ、だからってね……」


言われたことやってれば、
成績がよければ、何でも
いいわけじゃない。


そりゃたしかに、あたしも
長年この仕事やってれば、
時には『この人焦ってるなぁ』
とか思う時はあるよ。


でもそれはほんの一部分の
感情であって――

そもそもお客様を馬鹿に
して笑うのが仕事の目的
だなんて、そんな……。


「―――何? やっぱ
怒ってんの?」


先回りして柚木クンが
尋ねてくる。


あたしは鼻息荒く息を
つきながら答えた。


「当たり前でしょっ」


「じゃあ、美咲はどうして
この仕事してるのさ?」


「えっ? あたし――…?」


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