ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
思わぬ切り返しに一瞬答えに
詰まったけど、あたしは
心の中でその問いの答えを
探した。


そして、ぴったりの言葉を
考えながら、ゆっくりと答える。


「元々人と話すのが好き
だから、営業がしたかったん
だけど。

この業種を選んだのは……
一番、人の心に触れる
仕事ができると思ったからよ」


「人の心に、触れる……?」


「そう。

出会いを求めてああいう
所に来るって、本当に見栄を
捨てて、本心をさらけ
出さないとできないじゃない。

そういう人って、きっと
あと一歩の勇気がなくて
悩んでるんだと思う。

だから、あたしがそれを
お手伝いできればって――」


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