ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
勤務も長くなって、たまに
初心を忘れてしまうことは
あるけど。
でも、間違いなくそれが
この業種に興味を持った
きっかけだし、入社面接でも
胸を張ってこう言ったと思う。
それにチーフになって数字を
管理する立場になっても、
この基本姿勢は忘れてない
つもり。
――ものすごく真面目に
答えたのに、あろうことか
柚木クンは、話を聞き
終わるとプッと噴き出した。
(何よっ!?)
どんな嘲りの言葉を吐く
つもりかと、キッと睨んで
その言葉を待ってたら、
「全く……成長しないん
だね、美咲は」
クスクス笑いながら、彼は
そんなことを言う。
_
初心を忘れてしまうことは
あるけど。
でも、間違いなくそれが
この業種に興味を持った
きっかけだし、入社面接でも
胸を張ってこう言ったと思う。
それにチーフになって数字を
管理する立場になっても、
この基本姿勢は忘れてない
つもり。
――ものすごく真面目に
答えたのに、あろうことか
柚木クンは、話を聞き
終わるとプッと噴き出した。
(何よっ!?)
どんな嘲りの言葉を吐く
つもりかと、キッと睨んで
その言葉を待ってたら、
「全く……成長しないん
だね、美咲は」
クスクス笑いながら、彼は
そんなことを言う。
_